こんにちは、ねこふわ通信 第8号です。
きのう、お客さまであり大切なお友だちでもあるゆかさんと、ランチをご一緒してきました。
おいしいごはんを食べながら、いろんなお話をしたのですが、そのなかで「ペット保険」の話題になりまして。
今日は、少しだけまじめに──でも、ふわっとやさしく──わたしがペット保険について思っていることをお話しさせてくださいね。
──
むかし、ペット保険ってすごく高かったんです。
10歳くらいから加入して、月に1万円くらい。
それを何年も払い続けて、いざ15歳、16歳で手術が必要になったとき……
「あれ、この保険料の総額があれば、ふつうに手術代まかなえたのでは?」って思ったことがあるんですね。
それに、意外と除外されるものが多いんです。
健康診断、持病、ワクチンで防げる病気、爪切りや歯石取り……。
「病気じゃないから」という理由で、日ごろの大切なケアがカバーされないことも少なくありません。
それから、ちょっと気になっていることがあって。
保険に入っていると「せっかくだから」って、ほんの少しのことでも病院に連れて行きすぎてしまう方が、きっといらっしゃると思うんです。
人間の世界でも、保険があるからとお医者さんに頼りすぎてしまう、ということがありますよね。
猫ちゃんにとって、病院に行くこと自体がとても大きなストレスになることもあるから、ここは少し立ち止まって考えたいところです。
──
そしてね、わたしがいちばん大切にしている考えがあります。
それは──
**人間が、猫の病気に対して「なんでもできる」なんて思っちゃいけない**、ということ。
人間のお医者さんと同じように、獣医さんも猫のことをなんでも分かっていると思いがちですが、
実はそうでもないんです。
わたし、むかし公務員をしていたときに獣医さんとお話しする機会がよくあったのですが、
獣医学って、もともとは牛や豚などの家畜──つまり畜産業のために発展してきた学問なんですね。
人類の食と産業を支えるために長い歴史があるもので、猫の医療というのは、実はまだまだ発展途上の部分もあるんです。
ゆかさんから聞いたお話で、胸がきゅっとなったことがありました。
ある猫ちゃんが癌になってしまって、「手術しないと命が……」と言われて手術をしたそうなのですが、
そのあと、ものすごく体調が悪くなって、とても苦しんでしまって。
最終的に安楽死を選ぶことになったのだと。
……かわいそうに、と心から思いました。
お医者さんも飼い主さんも、きっと一生懸命だった。
でも、「治療すれば助かる」という人間の感覚を猫にそのまま当てはめることは、ときに思い上がりになってしまうのかもしれません。
──
じゃあ、わたしたちに何ができるの?って思いますよね。
わたしが信じているのは、とてもシンプルなことです。
**猫が一日でも長く、健康で、快適に暮らせるようにすること。**
おいしくて安全なごはん。
清潔なトイレ。
安心してぐっすり眠れる寝床。
そして──わたしたち飼い主自身が、ご機嫌で元気でいること。
猫は、いっしょに暮らす人の空気をちゃんと感じています。
だから、わたしたちが穏やかに笑っていることが、猫ちゃんにとっていちばんの「環境づくり」なんだと思うのです。
お金のことで言えば、高い保険料を払うよりも、その分をNISAで積み立て投資に回すとか、
いざというときのために自分で備えておくほうが、わたしはずっと安心だなと感じています。
──
最後にひとつだけ。
猫部屋に来てくださるお客さまのなかにも、ペットショップからお迎えした猫さんがいるのは分かっています。
だから言いにくいことではあるのですが……
わたしは、動物を繁殖させて売るということに、やっぱり心がざわざわしてしまうのです。
命をお金に変える仕組みにお金が流れていくことを、少しだけ、立ち止まって考えてもらえたらうれしいなと思っています。
──
人間も猫も、いつか最後の日がきます。
それはどうしようもないこと。
だからこそ、「今日」を大切にしたい。
猫がごろんと転がって気持ちよさそうにしている、その瞬間を、ちゃんと見つめていたい。
病気になってしまったものは仕方がない。
でも、その「仕方がない」を受け止める強さは、
日々を丁寧に、猫と穏やかに過ごすなかで、少しずつ育っていくものだと思うのです。
今日も、あなたと猫ちゃんの時間が、ふわっとあたたかいものでありますように。
ねこふわ通信 ライターより 🐾
