夏が来れば思い出す・・・ラブリの前庭疾患のことです。
「前庭疾患」
検索すると 犬の症例が多いようです。
昔は検索しても殆ど情報がありませんでしたが、最近は獣医さんが執筆しているブログも増えてますね。
症例というか参考までに、猫では珍しい原因不明の奇病、前庭疾患についてまとめました。
前庭疾患とは
脳の前庭部分に何らかの問題があって、頭が傾いていたり、眼振(目線が同じ方向にずっと動く)が見られたり、同じ方向に旋回してぐるぐる回ったりします。
ずっと目が回ってる状態で、吐いてしまったり飲食ができなくなります。
ぐるぐる回ってると気持ち悪いもんね〜
原因はほぼ不明です。
平衡感覚を司る三半規管や脳が何らかのダメージを受けるとなるそうです。
6月〜9月に多くなるという情報もあります。
ラブリの場合
我が家の三毛猫ラブリは、6年前に里親募集サイトで見つけて連絡をし、保護主様から譲り受けました。
初めの印象は元気のいい甘えん坊。ずっとゴロゴロ言いながらスリスリして足を登ってくるかわい子ちゃん。
人見知りなんて皆無な陽気な子猫ちゃんでした。
今では考えられないくらい活発でした。
そんなラブリにピンチが訪れたのは、生後約4ヶ月暑い暑いお盆中のことでした。
生後4ヶ月の子猫なんて、普通起きてる間はずっと動いているものですが、その日のラブリはずっと元気がないというかうずくまってる!
すぐに体調が悪いのがわかるレベルの意気消沈っぷりでした。
何の心当たりもなく、ただご飯も水も摂らずに前足を出した香箱座りで落ち込んでいました。
病院にかかるもこれといった原因はわかりませんでした。
その後よくなったり症状が出たりを繰り返して、一週間後ぐらいに嘔吐・眼振・ふらつき・旋回の前庭疾患症状が激しく出て、その後収まりました。
当時のことを書いた記事もあります↓
http://nekobear2012.blog.fc2.com/blog-entry-142.html
主な対処としては、吐き気止めと駆虫薬と補液ですが
一週間〜10日ぐらいで自然に回復してくれました。
現在の様子
その後、もうすぐ6年ですが、再発はしていません。
かかったのは6年前の一度きりですが現在も少し頭が右に傾いています。
あと、前庭疾患になった前後で性格が大きく変わってしまいました。
ラブリはとても臆病です。おもちゃなどにもあまり反応しません。
私のことは好きみたいでゴロゴロスリスリしてくれることもありますが、自分から積極的に関わろうとはしません。
運動もこの年齢にしては少ないような気がします。
食も細い方で、体重はずっと3.6〜3.8キロほどです。
年々ひどくなっている過剰グルーミングを除けば、おとなしくて平和な問題のない猫です。
原因は虫?
生後4ヶ月当時のラブリは、お腹に回虫がいたりして駆虫している最中でした。
回虫・・・今でも思い出したくありません。便に白くて細いミミズみたいなのが混じっているんです。
獣医師の先生のお話で、回虫や瓜核幼虫は脳に行くこともあるらしく、ラブリの脳や三半規管に虫が悪さをして前庭疾患になったのかなと
今でも私は思っています。
全くなんてことを・・!
虫は見つけ次第駆虫でち〜!
結構前ですが、「蟲師」という名作漫画がありました。
↑期間限定で無料で読めますよ。
漫画もアニメもよく見ていましたが、一言でいうと虫は恐ろしい!
小さいからと侮ってはいけません。
生きるんだにゃ
今となっては「そんなこともあったなぁ」ですが、私にとってこのラブリの前庭疾患は当時「ラブリは死ぬかもしれない」と覚悟した出来事でした。
なので生き延びてくれただけで有り難く、今も一緒に暮らせてるというだけで奇跡だなと思います。
過剰グルーミング、エリザベスカラーや投薬を検討したこともあるんですが、嫌がるのでもう好きなようにさせています・・。
暑い季節は涼しそうでいいですね。